Dio110(JK03)異音対策第二弾 | 原因はCVTの摩耗だった!新品ウエイトローラーが13,000kmでまさかの状態に

メンテナンス

以前公開した「Dio110の異音対策でエアクリーナー交換」の記事では、アイドリング時のビビリ音をきっかけにエアクリーナーを交換しました。

交換直後は異音がかなり改善し、「これが原因だったのかも?」と思ったのですが、数日後には再発。
完全解決には至らず、その後も様子を見ながら乗り続けていました。

しかし、

  • 40km/hを超えたあたりからの唸り音が大きくなってきた
  • 停止時に駆動が完全に抜けなくなった

という症状が気になり始めたため、改めて駆動系を点検することにしました。
今回は、その続編となる異音対策第二弾です。

気になっていた症状

アイドリング時の異音以外にも、以前から気になっていたことがありました。
それが40km/h台から聞こえるエンジンの唸り音です。
エアクリーナー交換後は多少改善したように感じたものの、本来のフィーリングには戻りきっていない印象でした。

さらに最近になって、
停車時にアクセルを完全に戻しているにも関わらず、軽く前に進もうとするような挙動が発生。
ブレーキをかけていれば問題なく停止できるのですが、以前のように「完全なニュートラル状態」にならなくなっていました。

この時点で、
「やはり駆動系に何か問題がありそうだ」
と考え、クランクケースを開けて点検することにしました。

まずはドリブンフェイス(リア側)を点検

停止時に完全に駆動が抜けない(CVTがニュートラルにならない)という症状から、最初に疑ったのはクラッチがあるドリブンフェイス(リア側)です。

  • クラッチが汚れて動きが悪くなった
  • 最悪、クラッチのスプリングが折れているかも?

そこでクラッチを分解・清掃して組み直しました。
しかし、「クラッチシューは減っているな」とは感じたものの、目立った破損や異常摩耗などは見られませんでした。
実際、前回、分解・清掃した際(新車から約52,000km未清掃のまま…)には、クラッチシュー可動部の汚れが酷くかなり動きが悪くなっていたので、しっかり清掃。
それから今回までの走行距離は約13,000kmで、大きな変化はなかった印象でした。

念のためドライブフェイス(フロント側)も開けてみた

実はドライブフェイス側はほとんど疑っていませんでした。
というのも、
前回ベルト交換時に

  • ウエイトローラー
  • スライドピース

を純正新品へ交換しており、そこからの走行距離は約13,000km。
さらに、その前は新車から約52,000km、無交換で使い続けていたのにも関わらず、取り外したローラーやスライドピースは「まだ使おうと思えば使えそう」な状態でした。

そのため、
「新品に交換してから13,000kmくらいしか走っていないのだから問題ないだろう」
と考えていたのです。

しかし、せっかく開けたのだからと確認してみると…
予想外の光景が待っていました。

まさかの惨状

取り外したウエイトローラーは想像以上に摩耗していました。
一部は大きく削れ、
本来の形状を維持できていない状態。
スライドピースも摩耗が進行しており、さらにローラーが移動するランププレートやムーバブルドライブフェイスにも酷い削れや摩耗が見られました。

まさかここまでボロボロに傷んでいるとは全く予想しておらず、正直かなり驚きました。
異音の原因として十分納得できるレベルです。

手持ち部品がないので、応急処置として前回取り外して保管していた旧ローラーと旧スライドピースへ戻し、必要部品を注文することにしました。

今回交換した部品

部品番号部品名購入価格 ※参考
22110-K0J-N00ムーバブルドライブフェイス1,439円
22131-K0J-N00ランププレート5,352円
22105-K0J-N00ドライブフェイスボス1,342円
22123-K0J-N00ウエイトローラーセット1,390円
22011-K0J-N00スライドピースセット944円
10,467円

中2日ほどで部品は届き、交換しました。
※作業詳細は本記事の後ろの方でまとめて掲載します。
※ほぼ全交換するつもりだったのですが、ドライブフェイス(22102-K0J-N00)を注文するのが抜けていて、この部品は継続使用することにしました。

交換後の結果

交換後、まず変化したのは異音の消失です。
これまで悩まされていたアイドリング時のビビリ音は完全になくなりました。

さらに、
40km/h台から気になっていた唸り音も解消。
以前のように幹線道路でも車の流れに合わせて気持ちよく巡航できる状態へ戻りました。

あと、燃費が改善しました。
不調の間は酷いとリッター43kmくらいにまで燃費が落ち込んでいましたが、交換後はリッター50kmを割らなくなりました。

交換してから一か月ほど経ちましたが、異音の再発や違和感は発生していません。
今回の異音の原因は「ドライブフェイスの摩耗」で確定と判断して良さそうです。

今回感じたこと

今回一番驚いたのは、
ここまで酷い状態になっていてもまだ走れるのか
ということです。
本来の性能は確実に失われていたものの、発進もできるし、最高速もある程度出る。

これは逆に考えると「動かない状態になった時は、もはやかなり重症の可能性」があるという事です。

今回の反省点は、前回交換から13,000kmしか走っていなかったこともあり、ドライブフェイスを完全に点検対象から外していたことです。
結果論ではありますが、10,000km前後で一度CVTを開けて点検・清掃していれば、ここまで摩耗が進む前に対処できた可能性もあります。

DIYメンテナンスの価値

今回改めて感じたことがいくつかあります。

DIY整備は単なる工賃節約ではない

自分で整備をしていると、

  • エンジン音
  • 振動
  • 加速感
  • 異音

といった変化に敏感になります。

そして、
自分の相棒の状態を理解できるようになります。
今回も異音がなければCVTを開けることはなかったかもしれません。
結果として、
重大な摩耗を発見できたことは大きな収穫でした。

自分の都合でいつでも点検・整備できる

メンテナンスをショップ任せにしていると、ついつい「まだ走れるから良いか…」とショップへの問い合わせを先延ばしにしがちなのではないでしょうか。
点検だけで終わったとしても、無料というのは厳しいように思います。

そして問題を先送りにしていると、「動かなくなってからショップに泣きついた時には既にかなりの重症、高額な修理費用が発生」に陥ってしまう可能性があります。

DIYメンテナンスであれば、気になった時、自分の都合の良いタイミングでチェックすることができますし、自己チェックであればもちろん工賃もかかりません。
もし早めに対策できれば、余計な部品代を抑えられることも期待できます。

まとめ

エアクリーナー交換では解決しなかったDio110の異音。
最終的な原因はCVT内部の摩耗でした。

  • ウエイトローラー摩耗
  • スライドピース摩耗
  • ランププレート摩耗
  • ムーバブルドライブフェイス摩耗

摩耗した部品が周りの部品をお互いに傷つけ合い、酷くなったところでアイドリング時の異音や巡航時の唸り音を発生させていたようです。

今回の経験から感じたのは、
「まだ大丈夫だろう」と思う部品であっても、一度確認してみる価値があるということ。
そして、定期的な点検・清掃は部品寿命を延ばし、結果として維持費の節約にもつながるということです。

Dio110や同系統のスクーターで異音に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

    ※作業手順については後日別記事でアップします。

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