フードデリバリーなどでバイクを使っていると、走行距離が長くなりがちなのでオイル交換の頻度も高くなります。
ショップに任せると安心ですが、
・工賃が積み重なる
・待ち時間や移動が発生する
といったデメリットもあります。
そこでおすすめなのがDIYでのオイル交換です。
一度やり方を覚えれば、短時間でできてコストも大きく抑えられます。
この記事では、初心者でも再現できるように、実際の手順とポイントを分かりやすく解説します。
この記事で分かること
・DIYによるコストメリット
・必要な工具と選び方
・オイル交換の具体的な手順
・失敗しやすいポイントと対策
・サービスデータ(締め付けトルクやオイル量、推奨交換タイミング)
ショップ依頼とDIY、どれくらいコスト差が出る?
オイル交換をショップに依頼した場合とDIYで行った場合では、コストに大きな差が出ます。
ショップ依頼:1回あたり約2000~3000円くらい(工賃込み) ※純正もしくはショップ推奨オイル
DIY:オイル+消耗品(ドレンワッシャー)代で1回あたり600~700円くらい ※私が5年くらい使い続けているオイル使用時
3~5倍くらいコストが変わってきます。
なので、仮に年間5回オイル交換を行う場合、
ショップ:約10,000~15,000円
DIY:約3,000~3,500円
となり、年間で7,000~10,000円以上の差が出ることも珍しくありません。
さらに私の場合はフードデリバリー使用で年間25,000km以上の走行距離(年8回のオイル交換)になるので、
ショップ:約16,000~24,000円
DIY:約4,800~5,600円
と桁違いのコスト差になってきます。
DIYでは最初に工具をそろえる必要はありますが、コスト差ですぐに回収できるレベルです。
必要な工具・消耗品
オイル交換は、道具さえ揃っていれば難しいものではありません。
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📝消耗品
・エンジンオイル → 高品質でコスパ良く、5年以上ノントラブルで使い続けています
📝工具類
・12mmソケット → オイルを抜くためのドレンボルト脱着に必要
・エクステンションバー → ドレンボルトが少し奥まったところにあるので、これがあると作業がとても楽になります
・ロングスピナーハンドル → ドレンボルトは24Nmのトルクで締められており緩めるにはある程度の力が必要になるのですが、これがあると非力な女性でも楽にボルトを緩めることができます
・廃油受け → 100均で売られているものでOK
・オイルジョッキ → 新しいオイルを入れるために使用。1リットルくらいのサイズでOK
・パーツクリーナー → 外したドレンボルトの清掃などに使用
・ウエス → 雑巾・タオルなど何でもOK
・使い捨て手袋 → 100均で売られているものでOK
・廃油を入れる容器 → 何でもOK。私は2Lペットボトルに入れています
・トルクレンチ ※使用推奨
ドレンボルトは重要なパーツなので、規定トルクで締めるようにしたいです。そのためには不可欠な工具になります。
オイル交換に限らずDIYでは何度も活躍する工具なので、未所有の方はこの機会に購入することをおすすめします。
※工具によって作業のしやすさは大きく変わります。
→ おすすめ工具は別の記事に分けて詳しく解説していく予定です(準備中)
作業前の注意点
・エンジンは軽く温めておくとベター(オイルが抜けやすい)
・平坦な場所で作業する
・火傷に注意(しばらく走行した直後の作業はおすすめしません)
オイル交換の手順
ドレンボルトを外してオイルを抜く

エンジン下部にあるドレンボルトの下に廃油受けを置きます。


(オイルがスムーズに抜けるよう)オイルレベルゲージを緩めておきます。
ドレンボルトに「12mmソケット+エクステンションバー+ロングスピナーハンドル」をセットし、反時計方向に体重をかけていくとボルトが緩みます(緩んだ瞬間にボルトがクルっと一気に回るので、転ばないようご注意を)。
ボルトが緩んだら手でボルトを回して外します(使い捨て手袋装着を推奨)。
ボルトが外れた瞬間にオイルが出てきます。
ある程度出たところで車体を傾けるとさらにオイルが出ます。
※写真ではセンタースタンドを立てて作業していますが、現在は私はサイドスタンドを立てて(車体を傾けた状態で)オイルを抜いています。
ドレンボルトを締める

元から付いていたドレンワッシャー(ガスケット)は捨てます。
パーツクリーナーを使ってドレンボルトを綺麗にします。
車体側もウエス(雑巾)で拭いて綺麗にしておきます。
新しいドレンワッシャーをドレンボルトに付けて、車体に手で時計回し方向にねじ込んでいきます。

最初から工具を使ってねじ込むと、斜めにズレて取り付けているのに気付かずボルトや車体側のネジ穴を傷める恐れがあるので、手でスムーズにネジが回るのを確認しながら手で回せなくなるところまでねじ込んでいくことをおすすめします。

手で回せなくなったら工具(緩める時に使用した12mmソケット+エクステンションバー+ロングスピナーハンドル、もしくはトルクレンチ)を使ってしっかり締めます。
規定トルクは24Nmです。なお、締め過ぎはボルトを折ってしまったりネジ穴を痛めてしまう(高額修理になる)ので厳禁です。
新しいオイルを入れる

センタースタンドで立てた状態で規定量(0.65リットル)のオイルを入れます。
オイルレベルゲージで適切なオイル量か確認します(少なすぎも多すぎもNGです)。

オーナーズマニュアルにもオイル量の確認方法が掲載されています。
エンジンをかけてオイルを循環させる
新しいオイルを入れたら、エンジンをかけて2〜3分ほどアイドリングさせます。
※エンジンをかける前に、オイルレベルゲージをちゃんと閉めているか要確認(閉め忘れてエンジンかけるとオイルが噴き出して惨事になります...)
これによりオイルがエンジン内部に行き渡ります。
その後エンジンを停止し、オイル量を再確認してください。
オイルが減っている場合(たいていの場合、オイルが行き渡ることでオイルレベルゲージを下回ります)、適量まで注ぎ足します。
最終確認
・オイル漏れがないか確認
・ドレンボルトがしっかり締まっているか確認
・廃油を容器に移し、廃油受けなどを清掃(私はパーツクリーナーをかけてティッシュで拭き取っています。道路などに流すのは環境汚染になるので厳禁です)
廃油の処理について(重要)
オイル交換で出た廃油は、適切に処理する必要があります。
絶対にやってはいけないのが、その場に流すことです。
環境汚染につながるため厳禁です。
処理方法は自治体によって異なりますが、主に以下の方法があります。
・燃えるゴミとして出せる(吸わせる処理が必要な場合あり)
・回収ボックスや専門業者を利用する(個人レベルの量だと雀の涙ほどの金額にしかなりませんが買い取ってくれるところもあります)
私が住んでいる自治体では燃えるゴミで出せないルールになっているため、近所のガソリンスタンドに持ちこんで引き取ってもらっています(無料)。

廃油を引き取ってくれるガソリンスタンドですが、「スタンド内に整備作業スペースがあるか」で探してみると良いかもしれません(逆に、整備作業スペースのないスタンド=オイル交換作業を行わないスタンドなので廃油を引き取ってもらえない可能性あり)。
また、バイク用品店でも引き取り可能な場合があります(例:にりんかんは無料引き取り)。
※必ずお住まいの自治体ルールを確認してください
作業時間の目安
初心者だと「バイクDIY整備」と考えただけで構えてしまいますが、オイル交換は乱暴に言い切るなら「ネジを外して古いオイルを出す」→「ネジを締めて新しいオイルを入れる」これだけです。
慣れれば20分程度で完了可能です。
初めてでも1時間~(じっくり手順を確認しながらでも)2時間ほどあれば十分に完了可能です。
失敗と対策
・ドレンボルトが回らない、無理に回そうとしてボルトをなめてしまった
ドレンボルトはやや強めに締められているので、間に合わせの手持ち工具で緩めようとすると意外と苦労します。
特にスパナやモンキーレンチを使うのはやめた方が良いです。ドレンボルトをナメるのがオチで、最悪修理工場行きになってしまいます。
ボルトは力でねじ伏せようとするより、「長さ(ロングスピナーハンドル)」で解決するのが一番簡単です。
・必要なものが足りずに作業途中で中止せざるを得なくなった
面倒がらずに「作業開始前に必要なものを全て目の前に並べる」、これで解決できます。
・オイルを入れすぎた...
前述していますが、オイル量は少なすぎはNGですが多すぎもNGです。
オイルが足りない時は注ぎ足せば良いですが、うっかり入れすぎてしまった場合は?(ドレンボルトを外すとせっかく入れた新しいオイルがノンストップで流れ出てしまいます)
→ 100均で売っているシャンプーボトルのノズルキャップとホースをオイルを入れるところに突っ込んでノズルを押せば入れすぎたオイルを吸い出す事ができます(ノズルの先にボトル本体を当ててノズルを押すようにし、吸い出したオイルがこぼれないようにしてください)
サービスデータ
| ドレンボルト(サイズ、規定トルク) | 12mm、24Nm |
| エンジンオイル交換時期 | 3,000kmまたは1年ごと |
| エンジンオイル容量 | オイル交換時:0.65リットル 全容量:0.8リットル |
| 推奨エンジンオイル(純正) | Honda 純正 ウルトラ E1 10W-30 |
まとめ
オイル交換はDIYメンテナンスの中でも最も基本的な作業です。
一度覚えれば、その後の維持費や時間効率に大きく差が出ます。
まずは無理のない範囲でチャレンジしてみるのがおすすめです。
DIY全体の流れはこちら → DIYメンテナンス実践ガイド【初心者目線】


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